- CANSLIMとは?
- オニールの成長株発掘法
- C:Current Quarterly Earnings=当期四半期のEPSと売り上げ
- A:Annual Earnings Increases=年間EPSの増加
- N:Newer Companies,New product,New Management,New High Off Properly Formed Bases=新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値
- S:Supply and Demand=株式の需要と供給
- L:Leader or Laggard=主導銘柄か、停滞銘柄か
- I:Institutional Sponsorship=機関投資家による保有
- M:Market direction=株式市場の方向
CANSLIMとは?
CANSLIMは、ウィリアム・オニールがオニールの成長株発掘法の中で述べている投資法です。
オニールの成長株発掘法
ウィリアム・オニール
アメリカの投資業界で最も成功した人物のひとり。
保有資産が2億ドルを超えるニュー・USA・ミューチュアルファンドを創設した他、「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙を全米で急速に追い上げるライバル紙「インベスターズ・ビジネス・デイリー」の創立者でもある。
彼の代表的な書籍であるHow to Make Money in Stocksは世界中の成長株投資家に親しまれ、和訳であるオニールの成長株発掘法は、日本でもベストセラーとなっています。
ひとつひとつ見ていきましょう。
C:Current Quarterly Earnings=当期四半期のEPSと売り上げ

今期のEPS成長率は前年同期比で最低でも+18%〜20%と大幅に増加していること。また、当期四半期の売上が、前年同期比で少なくとも25〜50%の大きな上昇を示す銘柄に投資しよう。
株価=PER×EPS
ですので、EPSの上昇が、株価を動かすという考え方が基本となります。
EPSの上昇の源泉となるのが、売上の上昇です。EPSがマイナスになる成長著しい企業や大量に自社株買いにも売上の上昇を見ることが大切となります。
A:Annual Earnings Increases=年間EPSの増加

・年間EPSの増加率が25〜50%以上の銘柄
・ROEが高い(17%以上)
・過去3年間の年間EPSの増加率が一貫して安定している
企業に投資しよう。
営業効率の高い、質の高い企業を見極めるために、継続的に成長している、ROEが高い企業に投資することが大切です。
N:Newer Companies,New product,New Management,New High Off Properly Formed Bases=新興企業、新製品、新経営陣、正しい株価ベースを抜けて新高値

強力な新製品、新サービスが登場したか、経営陣の変更、その業界で良い変化があった企業を探そう。新高値をつけている銘柄を探そう。
中でのわかりやすいのは、新高値です。強い出来高を伴って新高値をつける銘柄はその後もズンズンと上がっていくことが多いです。
S:Supply and Demand=株式の需要と供給

発行済株式数が少ない、浮動株が少ない需要が高い銘柄を探そう。
強大な資金力を持つ機関投資家に需要がある銘柄を探すことが大切です。チャートや出来高の推移から、機関投資家が入っていることを見極めていくことが大切です。
L:Leader or Laggard=主導銘柄か、停滞銘柄か

レラティブストリングスが80%以上の銘柄を探そう。強いセクターのトップ2、3銘柄を選んで買おう。
強いセクター内で業績がトップの銘柄という点が重要です。私は、「主導株を保有し続けること」を意識して、レラティブストリングスや業績を見極めることを心がけています。
I:Institutional Sponsorship=機関投資家による保有

・何社の機関投資家によって保有されているか→最低でも10社
・最近の数四半期でその銘柄を保有する機関投資家が増えているか
・直近四半期で株主数が著しく増加しているか
・株主となった機関投資家は誰なのか
・機関投資家による保有が増加しているか
を見極めよう。
有能なファンドマネージャーであるリーダーに続いて、機関投資家が保有する銘柄に投資することが成功に繋がります。
M:Market direction=株式市場の方向

相場がブルかベアかを見極めよう。相場の天井や底を見極めよう。
マーケットの方向は、オニールの成長株発掘法の中でも多くのページを割いて説明されている重要な項目です。マーケットがブルで無ければ、良い銘柄に投資しても、利益を失うことになってしまいます。マーケットがブルかは、投資の一番肝であり、難しいところでもあります。日々マーケットの動きと出来高を見極め、マーケットの流れを見極めていくことが大切です。