まとめ
・スクエアは、PoSとCash appとビットコインの3つの事業に大きく分かれる。
・アフターコロナに有利なPoS事業と、不利なCash appを持つ。
・安定した粗利益成長を見せている。
・アフターペイ買収はアナリストには好感されている。
スクエア($SQ)企業概要
スクエアは、PoS、Cash app、ビットコインの3事業を中心に経営されている企業です。
スクエア($SQ)のビジネスモデル

PoSとCash appとビットコインの3つの事業に大きく分かれていますが、ビットコイン取引の売上が58.2%に達しており、ビットコインの価格には、注視していく必要があります。
スクエア($SQ)のIR
こちらのHPから、IRを参照できます。
スクエア($SQ)決算ハイライト
直近決算2021.2Q
✕売上高:$4.68B(予想$4.99B)
○EPS:$0.66(予想$0.30)
売上高はミスしたものの、大きな要因はビットコインだと思います。
EPSの伸びが凄まじく、予想$0.30に対して、$0.66と凄まじい数字を出しています。
2021年第2四半期には$1.14 billionの粗利益を生み出しました。前年同期比で91%増加しました。
キャッシュアプリは、$546 millionの粗利益を生み出しました。前年同期比で94%増加しました。
セラーエコシステムは、$585 millionの粗利益を生み出しました。前年同期比で 85%増となりました。
エコシステムを通じて価値を見出すことでより多くの製品を採用し、より多くの資金をキャッシュ・アプリへの資金流入が増加しました。
2年前と比較して、月間取引量の多いアクティブ顧客1人当たりの資金流入額は約2倍、顧客一人当たりの粗利益は2.5倍に増加しました。
ソフトウェアと統合型決済は、セラーのエコシステムの中で最も急成長している販売者のエコシステムの中で最も成長した製品です。
年間平均粗利益の過去4年間で年間総利益の平均成長率が50%近くに達し過去4年間で平均年間粗利益が約50%増加し、またセラーの維持率を向上させています。
スクエア($SQ)のP/L

売上の伸びは、前年同期比+143%ですが、ビットコインの売上が多いので、粗利益で見た方が良いと思います。
粗利益も、前年同期比+91%と十分な値を出しています。

グロスマージンの推移です。
今回ビットコインの売上が振るわなかったこともあり、グロスマージンが上昇しています。

EPSが大きく伸びています。前年同期比+267%とすさまじい成長率です。
スクエア($SQ)B/S

流動比率 | 194.81% |
自己資本比率 | 19.81% |
前期とあまり変化がありません。流動比率は194%とそれなりにあります。
スクエア(SQ)のキャッシュフロー

スクエア($SQ)株価

売上がアナリストの予想を上回らなかったこと、アフターペイを買収した影響で、4%近く下落していましたが、カンファレンスコールを受けて上昇、一時12%上昇を見せました。
その後も、株価は順調で、一時最高値を更新しています。
カップウィズハンドルにも似たチャートの形をしており、出来高も伴っています。
スクエア($SQ)今後は?
決算後のカンファレンスコールでは、アフターペイの買収の話題で、持ちきりでした。
アフターペイは、分割払いを提供している会社で、アファームやペイパルと競合しています。
買収によるシナジー効果は強そうです。
その後各社ターゲットプレイスを引き上げており、アナリストにも売上のミスよりも買収によるシナジー効果が好感されているようです。
この大型ディールが、上手くいくか、次の決算に期待したいと思います。